【浦和・JBCスプリント】菜七子 JRA連続週VストップもG1で雪辱だ!キッキングと初戴冠へ

[ 2019年11月4日 05:30 ]

みちのくステークスを着外で終えた藤田菜七子(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 さあ、G1獲りだ!!藤田菜七子(22)がコパノキッキング(セン4=村山)と挑む交流G1「JBCスプリント」が4日、浦和9R(午後2時45分発走)でゲートイン。前売りで単勝2・1倍の1番人気に支持され、ファンも女性騎手初のG1制覇を後押しする。3日の福島では2着が最高で自身のJRA連続週Vは途切れたが、ダートスプリント最高峰の舞台でうっぷんを晴らす。

 3日の福島10R終了後、菜七子は悔しそうな表情を隠さなかった。2番人気パーティナシティ(牡3=高橋忠)で思惑通りに先行したが直線での切れを欠いて12着。「本当にいい馬なんですけど今日は休み明けの分もあってか重かった(前走比16キロ増)。最後はそのあたりが影響したのかも」。この日は1Rボマライン(牡2=田村)の2着が最高。JRA8週連続Vは成らなかった。

 ただ、今日は大一番が待っている。女性騎手初のG1制覇へ。JBCスプリントが行われる浦和競馬場が熱く燃える。

 先月31日、福島記念で騎乗するアドマイヤジャスタ(牡3=須貝)の調教をつけに栗東へ駆け付けた際、菜七子はコパノキッキングを管理する村山師とJBCスプリントへ向けた意見を交わした。「東京盃(1着)ではクラスターC(3着)より状態が良くなっていると感じました。引き続きいい状態だと聞いています」。フレグモーネ(傷ばれ)を克服し、一戦ごとに馬の状態は上がっている。

 追い込みが利きにくいトリッキーな浦和ダート1400メートル。戦法が気になるが、村山師は「ハナにこだわりはない。大事なのは自分のリズムで運べるかどうか。距離が1F延びるが乗り方は鞍上に任せます」と語る。強力な逃げ馬がいないとみてハナに立った東京盃の再現にこだわるつもりはない。ノブワイルド、ミスターメロディといった強力先行勢が内枠に入ったこともあり、菜七子も「いろいろな形の競馬を経験してきた。柔軟に構えることができる」とゲートが開いてから対応する構えだ。

 勝てば歴史の扉が開く。自身が初勝利を挙げた浦和(16年3月24日、3Rアスキーコード)の地。前日売りは堂々単勝1番人気。日本競馬史に名を刻む瞬間が近づいている。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月4日のニュース