【天皇賞・秋】アーモンド八分で勝てる!ルメール断言「休み明け問題にしない」

[ 2019年10月24日 05:30 ]

ルメールを背に追い切るアーモンドアイ(右)(撮影・郡司 修)
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 希代の名牝は八分で勝つ。令和最初の盾決戦「第160回天皇賞・秋」(27日、東京)に向けて23日、“5冠牝馬”アーモンドアイが美浦トレセンで軽快なフットワークを披露した。3冠制覇を飾った昨年の秋華賞と同じ中146日の必勝ローテ。10年ブエナビスタ以来、9年ぶりとなる牝馬の盾獲りを実現する。同レースの枠順は24日に確定。25日、一部の都内ウインズなどで金曜発売される。 

 不世出の名馬に絶好調はいらない。普通の体調であればそれでいい…とは昭和の最強馬シンボリルドルフで知られる故和田共弘オーナーブリーダーの名言。不世出の名牝を送り出す国枝師も巧まずして同じせりふを口にした。「普通のアーモンドアイだな」。アーモンド型の切れ長の瞳を輝かせながらしなやかに躍動する鹿毛。その走りを見届けた師の表情が緩む。「いつもの動きだった。ルメールも“楽に調教できた”って幸せそうな顔してたよ。味はいつも一緒のアーモンド」。記者が持参したアーモンドを1粒つまむと、おいしそうに頬張った。

 「無駄な動き一つしない。まさに女傑だ」。視察に訪れた小島太氏(騎手時代に天皇賞・秋2勝)も絶賛した最終追い。Wコースでノチェブランカ(4歳3勝)の8馬身後方から差を詰める。前脚を肩から投げ出すような独特の走法。ルメールが右肩ムチを入れて促す。大きなストライドを繰り出して3馬身突き放した。「ラストはリラックスしすぎたからプレッシャーをかけてみた。でも、息が整うまで時間がかかった先週より良かったね。走り終えても全然疲れを見せない。昨年のJCみたいなトップコンディションではないが80%まで来た」。ルメールは納得顔で切り出した。牝馬3冠に輝いた秋華賞と同じ中146日の休み明け。「秋華賞とほぼ同じぐらいの状態。彼女は休み明けも問題にしないし、凄くいい競馬ができる」と続けた。

 G1・6連勝が懸かった安田記念(3着)では発走直後の不利で後方まで下がるアクシデント。国枝師は最も強かったレースにこの無念の一戦を挙げる。「初めてルメールに目いっぱい追われて、昨年まで隠していたギアを見せた」。極限の3F32秒4の末脚で上位2頭を首+鼻差まで追い詰めた。「スタート後の不利がなければ絶対勝っていた」と語るルメール。記者会見では「天皇賞を勝ってチャンピオンになる?」の問いに「すでにチャンピオンです」とプライドをのぞかせた。

 「日本で一番強い馬。昨年は全部勝った。今春のドバイも素晴らしい優勝だった。ほとんどの古馬を負かしている」。昨日の友は今日の敵。皐月賞、神戸新聞杯優勝時の手綱を取った同じロードカナロア産駒のサートゥルナーリアがライバルになる。「彼の脚も凄い。軽い走りで加速する凄いレベルの馬。どっちが強いか?世代が違うので難しい質問…」と即答を避けたが「3歳馬とは初対戦ですが、アーモンドが一番」と自らを鼓舞するように言い放った。

 「こんな馬にはもう巡り合えないだろうね」。国枝師はくしくもシンボリルドルフの和田共弘オーナーと同じ言葉を口にした。不世出の名牝に絶好調はいらない。普通の体調であればいい。

 【勝てば秋天史上最長間隔「中146日」】アーモンドアイが勝てば前走の安田記念から中146日での勝利。これは天皇賞・秋が芝2000メートルになった84年以降で前走からの間隔が最長記録となる。これまでの最長は宝塚記念から中139日で制した88年タマモクロス。アーモンドアイは昨年の秋華賞をオークスから同じく中146日で制しており、レース間隔が空くことに問題はない。

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