【天皇賞・秋】サートゥル11秒7!新鞍上スミヨンうなった「彼はプロフェッショナル」

[ 2019年10月24日 05:30 ]

スミヨン騎手を背に単走で追い切るサートゥルナーリア(撮影・亀井 直樹)
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 アーモンドアイの伝説もここまでだ!02年シンボリクリスエス以来、17年ぶりの3歳馬Vを狙うサートゥルナーリア(牡=角居)が新たにコンビを組むクリストフ・スミヨン(38=フランス、出身はベルギー)と初コンタクト。抜群の動きを披露し、世界的名手に「プロフェッショナル」と言わしめた。2強対決で凱歌を上げ、日本一の称号を射止めるか。

 世界的名手の大きな期待は確信に変わった。「彼の状態は、ほぼ完璧。何も語らなくても僕の顔を見れば、勝てるという自信がにじみ出ていると思う。彼も同じ顔をしていた」。スミヨンは柔和な表情でサートゥルナーリアとの初コンタクトを振り返った。

 馬場開場後すぐの午前6時すぎ、人馬はCWコースに登場した。3頭の誘導馬を約1F前に見て単走での追い切り。向正面から徐々にスピードに乗る。最終コーナーで鞍上が軽く促すと、さらに一段、ギアが上がった。ド迫力の大きなストライド。だが、前を行く誘導馬が近づくと、その後ろで我慢を利かせた。「闘争心を持って自ら走っていた。もっと速く走らせることもできたが本番で本気を出してもらえるよう少し抑えた」。余力十分の6F82秒0~1F11秒7は凄みすら感じさせる。最強牝馬アーモンドアイと決着をつける大一番へ、態勢は整った。

 乗り越えるべき壁は高い。02年シンボリクリスエス以来、3歳馬は延べ22頭が挑戦し未勝利だ。だが、「若さはアドバンテージであり、魅力」と鞍上は気にしない。「兄のエピファネイア(14年ジャパンCで騎乗し優勝)は力強く落ち着かせるのが難しかったが、彼(サートゥルナーリア)はプロフェッショナル。堂々としていて扱いやすい」。テン乗りにも不安はない。天皇賞・秋は過去3度騎乗し、10年にはブエナビスタでV。「東京2000メートルはスタートしてすぐに曲がるユニークなコース。外の枠だと少し下げてポジションを取る必要がある」。外枠不利の傾向は熟知しているが「たとえ大外枠でも勝てる自信がある」と言い切った。

 短期免許での来日は7年ぶり。今年は家族との時間を大切にしているという38歳。仏リーディング争いから一歩身を引いたタイミングで日本からのオファーに応えた。「SNSでも日本の方から戻ってきてほしいとのメッセージを、ずっともらっていた」。ファンの声も来日の決断を後押しした。「前に日本に来ていた頃は自分も若くてミスがあったかもしれない。ジャパンCでの敗戦(10年ブエナビスタで1位入線も2着降着)はしこりも残ったし、自分が立ち直るまでに時間が必要だった。こうして、頂いたチャンスを生かしたい。サートゥルナーリアが日本で一番の馬だと信じている」。熱き思いを結果で示す。名手のタクトで怪物が17年ぶりに古馬の壁を破る。

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