【天皇賞・秋】好仕上がりアエロ前残りあるぞ

[ 2019年10月24日 05:30 ]

ウッドチップコースで追い切るアエロリット(撮影・郡司 修)
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 【G1ドキュメント・美浦=23日】G1ホース10頭の超豪華版となった今秋の天皇賞だが、トレセン関係者の大半は「一騎打ち」と見ている。昨年の年度代表馬アーモンドアイと神戸新聞杯で衝撃の勝ちっぷりを見せた3歳馬サートゥルナーリア。こうした“2強”ムードのG1では、両馬がけん制し合って先行馬が残ることがある。鳥谷越は前哨戦の毎日王冠で2着に逃げ粘ったアエロリットの動きに注目した。

 菊沢師が手綱を取り、Wコースで単走。前半から滑らかに加速し、馬なりのまま軽やかにゴール板を駆け抜けた。「前走で乗った津村が“3コーナーでガチッと(ハミを)かむところがあった”と言っていたので、その辺は穏やかに、直線でギアが替わるように走らせた」。理路整然と調教の意図を説明した菊沢師は「思いのほか、いい感じ。毎日王冠のダメージが思ったよりなく、こういう稽古ができた」と満面の笑みで好仕上がりを強調した。

 昨年と今年の安田記念、前走の毎日王冠と2着惜敗が多いが、指揮官は「いつも一生懸命ファイトしてくれるので満足している」と愛馬の頑張りに目を細める。一方、過去に秋華賞1戦のみの出走で7着と完敗を喫している芝2000メートルの距離については「やってみないと…」と言葉を濁した。ただ、今春の安田記念以来2戦ぶりに手綱を取る戸崎は「苦にはしないと思う」と克服に自信を見せた。

 その戸崎は強敵アーモンドアイに、今回乗るルメール以外では唯一、シンザン記念(1着)で騎乗経験がある。「本当に強いイメージ。その経験も生かしレースを組み立てたい」。非凡な先行力とライバルの脚を知る鞍上。全てがかみ合えばアッと言わせるシーンがあるかもしれない。

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2019年10月24日のニュース