【盛岡・クラスターC】コパ氏無念 海外遠征は断念へ

[ 2019年8月13日 05:30 ]

盛岡競馬場を訪れたコパノキッキングの馬主の小林祥晃氏(左)右は村山師(撮影・郡司 修)
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 コパノキッキングを所有するDr.コパこと小林祥晃氏(72)は何度も首をかしげた。

 「毎回こんなに報道の方に集まっていただいて、“次は勝つ”って言っているのに…。オオカミ少年になっちゃうよ」

 ジョークを交えながらも悔しさがにじんだ。菜七子に出した指示は「スタートが良ければ前で」。その通りのレース運びとなったが、直線はいつもの伸びを欠き「久々の分なのか、ちょっとフワッとしたのかも。周りの馬を気にするところもあった」。敗因の一つに、フレグモーネ(皮下組織に見られる急性の化膿=かのう=性疾患)の影響による4カ月ぶりのレース間隔を挙げた。

 「夢がかなう瞬間を見に来ました」と盛岡入りした同氏だが、この結果を踏まえ「ここで3着じゃ、胸を張って行けないからね」と話し、今後の海外遠征プランは事実上、断念せざるを得なくなった。一方で、菜七子&キッキングコンビの年内継続の方針を改めて明言し、「菜七子に重賞を勝たせるというのが今年のテーマだからね。使うところは難しいけど、(次走は)東京盃(10月2日、大井)あたりになるのかな」。現実的なローテーションとして東京盃から昨年に続く連覇を狙うカペラS(12月8日、中山)が濃厚。「使えても(年内)あと2、3戦。次は勝ちます!」と、自らに言い聞かせるように締めた。

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