【盛岡・クラスターC】菜七子お疲れ3着 キッキング最後伸びず…

[ 2019年8月13日 05:30 ]

盛岡・クラスターCを制した岩田康騎乗のヤマニンアンプリメ(中央)、2着の武豊騎乗ヒロシゲゴールド(右端)、3着の藤田菜七子騎乗コパノキッキング(左から2頭目)=撮影・郡司 修
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 交流G3「クラスターカップ」が12日、盛岡競馬場で行われ、藤田菜七子(22)騎乗のコパノキッキング(セン4=村山)は直線伸び切れず3着に敗れた。単勝1・8倍の圧倒的1番人気に応えられず、菜七子自身21度目の挑戦も重賞初制覇はお預け。菜七子とキッキングのコンビで挑む予定だった米G1「ブリーダーズCスプリント」(11月2日、サンタアニタパーク)などの海外遠征プランも白紙に戻った。

 作戦通りに立ち回った。それでも、最後の直線で菜七子のムチにキッキングは反応しなかった。

 「4角を回るところまでは手応えは悪くなかったので“もうひと伸び”と思ったのですが、最後は伸びてこられず、逃げた馬すらかわせなかった。理由は分からない。(キッキングは)先行か追い込みか、どちらがいいのか難しい…」

 菜七子は悔しさというより戸惑いの表情を浮かべた。3戦連続のコンビ。課題だったスタートが決まり、武豊騎乗のヒロシゲゴールドの後ろにすんなりつけた。末脚自慢の相棒だが、あえて番手の競馬。菜七子は「盛岡は前に行った馬が有利。(オーナーの)コパさんとも話して、ゲートを出たら前に行こうと思っていた。いい位置につけることはできた」。“脚質転換”は狙い通りだった。

 最後はヒロシゲゴールド、岩田康騎乗のヤマニンアンプリメの2頭に挟まれる形で後退したが、「あの時点でもう手応えはなかった」。ファンの悲鳴と落胆。2着の武豊は「(優勝した岩田康と)おじさん2人が空気を読めなくてすみません。ゴール前はスタンドからため息が聞こえました」と、菜七子の胸中を思いやるかのようなコメントを残した。

 9日に22歳となった菜七子は、10日に英国アスコット競馬場でシャーガーCに出場。騎乗後すぐに空港へ直行し、約12時間のフライトで翌11日午後に帰国。そのまま盛岡入りした。往路も含め5日間で約2万キロの大移動。加えて涼しい英国と真夏の盛岡の気温差は10度以上。「ハードスケジュールは関係ないです」と一切の言い訳はしなかったが、目に見えない疲れは否定できない。この日はヤングジョッキーズシリーズトライアル第1、2戦にも騎乗したが、見せ場なく11、8着に終わった。

 必勝を期した前走・東京スプリント(4月10日、大井)で2着に敗れた。直後、都内でDr.コパ氏も含めた関係者と反省会を行った。その席上、菜七子は「本当に悔しい…。申し訳ありません」と何度も繰り返したという。悔しさをあらわにするようになったのも成長の証だった。

 その前走よりも着順を落とし、女性騎手史上初の交流重賞制覇も持ち越しとなった。悔しいのは誰よりも菜七子自身。この苦い経験を糧として、次の重賞騎乗が予定されるJRA「新潟記念」(9月1日、G3)での勝利を目指す。

 ▼村山師 最後に甘くなったのは、久々の分もあったと思う。今後はいろいろ作戦を練り直す必要がある。

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