【函館新馬戦】新種牡馬ゴールドシップ産駒のサトノゴールドがデビュー勝ち

[ 2019年7月14日 13:41 ]

<函館5R新馬戦>レースを制したゴールドシップ産駒の6番サトノゴールド(左)=撮影・千葉茂
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 函館5R・2歳新馬戦(芝1800メートル)は2番手から伸びた1番人気サトノゴールド(牡=須貝、父ゴールドシップ)が一度は迫ったプントファイヤーを残り100メートル地点で競り落とし、デビューVを飾った。現2歳が初世代となる新種牡馬ゴールドシップにとっては、産駒のJRA初勝利となった。騎乗した武豊は「本当に素質だけで勝ったような感じ。気性が幼くて。最後の1Fぐらいですかね?マジメに走ったのは…。いかにもゴールドシップという感じです」と激しい気性で知られた父を念頭に置きながら、にこやかに振り返った。

 その父は11年7月9日、同じ函館芝1800メートルの新馬戦を勝ち、12年皐月賞、菊花賞、有馬記念、13年宝塚記念、14年宝塚記念、15年天皇賞・春とG1・6勝を積み重ねた。ゴールドは17年セレクトセール当歳セリで5400万円(税込み)で落札された。偉大な父も管理した須貝師は「とにかく、ホッとした。応援馬券も多かったでしょう」と1番人気に無事応えた安どで本音で切り出した。「須貝厩舎、ゴールドシップ、函館、(父も担当した)今浪(厩務員)と全部そろっていたでしょう?そういう風につくったわけだけど」。レース中盤まではフワフワした走りで集中していないような場面も。同師は「ヒヤヒヤしましたよ。道中はハミを取っていないし…。ただ気が入った時は走る。最後スイッチが入って、その辺りを見せてくれたのは良かった。(武)豊は距離がまだ短いと言っていたね」と、距離が延びる来春クラシックを意識している。

 偉大な父は函館新馬戦V後、札幌のコスモス賞(1着)→札幌2歳S(2着)をステップに、G1・6勝馬に羽ばたいた。指揮官は「札幌2歳S?オーナーとの相談もあるし、馬の気持ちもあるだろうから。その辺りを考慮して決めたい」と次走は保留しながらも、父と同じ芦毛のG1候補生に熱い期待を寄せていた。

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2019年7月14日のニュース