【エプソムC】レイエンダがソウルが、復活へ雨季ウキ!

[ 2019年6月5日 05:30 ]

レイエンダ
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 梅雨空にきらめく名伯楽の一等星だ。今週のメイン「第36回エプソムC」(9日、東京)にレイエンダ、ソウルスターリングの藤沢和勢2頭が出走する。好天に恵まれてG1レースレコードが更新された前4週とは一転、今週末は雨予報。関東地方の梅雨入りも秒読みに入った。レコード続出の高速馬場から雨馬場に替わって藤沢和厩舎自慢のパワーホースが浮上する。

 熱いトタン屋根の上をこわごわ走る猫のようなフットワーク…とは、英国エプソム競馬場の硬い馬場を気にした突っ張った走り方である。競走馬を猫に例える、英国人らしいしゃれっ気と観察力。藤沢和師が20代半ばで英国留学した時に感心させられた表現だが、そのエプソムの名を冠する重賞の主役もトタン屋根の上の猫だった。

 「レイエンダは前走(メイS)時、返し馬から硬い馬場を気にして突っ張って走っていました」。坂路調教スタンドでこう切りだした津曲助手。その傍らにあるテレビには予想天気図が映し出されている。今週末には梅雨前線が北上して本州に接近。平年(6月8日頃)通りの梅雨入りになる見通しだ。レイエンダにとっては恵みの雨。前走のように猫にならなくて済むソフトな馬場が待っている。道悪に対応できる産駒が多いことから通称“雨のキンカメ”。「前走は直線で何度か(他馬に)内から張られてバランスを崩す不利も重なった。伸びかけたところだっただけに痛かった」。同助手はダービー馬レイデオロの半弟にふさわしい巻き返しを期している。

 一方のソウルスターリングにとってはオークス馬復活を懸けた一戦。「ヴィクトリアマイルは休み明けでも道中我慢が利いていたし、直線では伸びかけていた。使った後も落ち着いているのが何より」。レコード決着に向かないフランケル産駒だけに、こちらも恵みの雨になる。藤沢和勢の2頭出し。梅雨空にきらめく一等星はどっち?

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