【桜花賞】アクア90点 「霊水」皮膚が薄くシャープで切れ味◎

[ 2019年4月2日 05:30 ]

<桜花賞>切れ味のありそうなシャープな姿のアクアミラビリス
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 名は体を表すといいますが、ラテン語で「不思議な水」(アクアミラビリス)と名付けられた鹿毛馬も不思議な体形です。キ甲が発達していないのに胸が深い。全体に小づくりで飛節も小さいのに腹袋は厚い。だから馬体重わずか410キロ台とは感じさせない。筋肉量が物足りない半面、皮膚が薄く映る。小さな馬にとって薄い皮膚は重要。スムーズな新陳代謝を可能にし、周囲の状況を機敏に受け入れられるからです。全体を通してみると、切れ味のありそうなシャープな姿になっています。

 「霊亀」(715~717年)の元号は不思議な姿の亀が朝廷に献上されたことに起因するそうです。「養老」(717~724年)は天皇の行幸先に霊泉が見つかったことから命名されたとか。「不思議な水」の名を持つ鹿毛を2文字で表すなら「霊水」。他馬と同じ撮影日なのに、この馬だけは後方から強い風を受け、尾の先が股の間に流れています。不思議な現象です。

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2019年4月2日のニュース