【桜花賞】シェーン90点 「未来」成長途上もトモの筋肉しなやか

[ 2019年4月2日 05:30 ]

<桜花賞馬体診断>今後の伸びしろを大きく感じるシェーングランツの馬体(撮影・郡司 修)
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 シェーングランツには「未来」がふさわしいでしょう。半姉ソウルスターリングの桜花賞時と比べて心身共に幼い。立ち姿を見れば、尾の付け根を上げて、トモを落としています。落ち着きがない。馬体を見ればキ甲が抜けていない。姉とは完成度で隔たりがあります。それでも、推進力の源泉となるトモの筋肉は姉以上に柔軟でしなやかに映る。父がフランケルからディープインパクトに代わった影響でしょう。470~480キロ前後の体重はこの時期の姉とほぼ一緒ですが、こちらの方が腹周りにゆとりがある。牝馬にとって、このふっくらさはとても大切な要素です。

 姉は各パーツが完璧に収まったジグソーパズルみたいなバランスの整った姿でした。妹は未完のパズル。整っていない分だけ姉以上の伸びしろを感じます。昨年の阪神JF時に比べて毛ヅヤは見違えるほど良くなりました。キ甲が抜けて完成されてくるのは次のオークスか。未完の大器に期待を込めての「未来」です。

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2019年4月2日のニュース