【高松宮記念】大野ビーナス“虎視眈々”集中できれば「逆転大いにある」

[ 2019年3月21日 05:30 ]

調教の合間にくつろぐ大野拓弥騎手(撮影・西川祐介)
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 「インタビュールーム ウマい話あり」はナックビーナスに騎乗する大野騎手に直撃した。

 ――ナックビーナスには高松宮記念で4回連続の騎乗になる。

 「初めて乗せていただいた時(昨年11月のJBCスプリント15着)から状態が確実に上がっている。充実してきた。この中間の調教には乗っていないが、前走時にはさらに上がっていきそうな気配を感じた」

 ――充実してきた点は?

 「体を使えるようになった。凄くバランス良く走れるというか、効率良く走れるようになった」
 
 ――レースの進め方はイメージしている?

 「この馬に関しては何より気持ちを重視してレースしたい。気持ちが逸(そ)れてしまうというか、最後まで集中できないところがあるので。1頭になると、フワッとしてしまう面がある」

 ――なかなか力を出し切れない?

 「全力で走っているとは言い難い。相手なりに競馬をしている面がある。相手が強くても弱くても同じレースをするイメージ。前々走(カーバンクルS2着)は真面目だったが、前走(オーシャンS2着)は少し気を抜いていた。(勝ったモズスーパーフレアに)もっと詰め寄れたと思う」

 ――モズスーパーフレアには2連敗中だが。

 「感触としては逆転できるかなと思っている。力を出し切れれば逆転は大いにあるかなと」

 ――速いペースになりそうな顔触れだが。

 「僕もレースは流れるんじゃないかと思う。行けたら行ってもいいし、臨機応変に。枠順が出てから考えたい」

 ――今回はG1初制覇(14年スプリンターズS)時のパートナーも出走する。

 「スノードラゴンも思い出深い馬です。地方競馬を含めて、いろいろな所で乗せてもらった。ここまで十分頑張ったけど、最後まで頑張ってほしい」

 ――05年のデビューから3年余所属した杉浦厩舎の馬でG1に挑む思いは?

 「師匠の馬なので意識しないわけじゃない。杉浦先生にはジョッキーとしての基礎を教わってきたし、格別な思いはある。勝てたら一番いい。力は十分ありますから。元気もいいし、いい形でG1を迎えられる。いい競馬ができると思います」

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2019年3月21日のニュース