【奈良・開設記念】村上博、早くも今年記念V2

[ 2019年2月20日 05:30 ]

今年早くも記念2勝目となった村上博幸
Photo By 共同

 村上博幸(39=京都・86期)が新山の番手を奪いゴール前で差し切り、1月松阪に続く通算8回目のG3優勝を飾った。

 レースは原田―小倉―村上―村田―長島―新山―山崎―佐藤―竹内で周回。残り3周前から新山―山崎―佐藤―竹内が上昇すると、その動きに合わせて村上―村田が上昇しインで粘る。新山が打鐘前2角からスパートすると、その番手を奪った村上がぴったり追走。村田は村上を追えず、佐藤が競り負けた山崎を3番手に迎え入れたが、新山のピッチが上がり山崎以下を大きく引き離し最終ホームを通過する。7番手の原田が2角から巻き返しを図ったが、その差はなかなか詰まらず直線へ。村上が新山をかわした。なお、ゴール前で山崎らを落車させた小倉(4位入線)は外帯線内進入で失格。

 松阪記念と同じく目標不在の中で見事に結果を残した村上。「今の競輪は流れが速いので目標を絞らず走った。流れで追い上げるか、やり合ったところをまくるか、いろいろ想定していた」。柔軟な対応力が光った。直線で新山との一騎打ちを制し「新山君が掛かっていましたね。3角まで脚がたまらなかったけど、ここで逃すと優勝はないと無我夢中で踏みました」と会心の表情で振り返った。

 昨年は4年ぶりにグランプリの舞台に戻り、今年は早くも記念2V。4月に不惑を迎えると思えないほど動きは軽快だ。「日頃、取り組んでいる新しい練習がかみ合っている。もっと上を目指して」。次走は松山記念。決め脚をさらに磨いて白星を積み重ねる。

 【次走】決勝戦1〜3着の次走斡旋は次の通り。1着=村上博幸(松山記念・3月7〜10日)、2着=新山響平(別府F1・3月4〜6日)、3着=原田研太朗(静岡記念・23〜26日)。

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2019年2月20日のニュース