浅井、昨夏豪雨被害の倉敷市に車椅子10台贈呈

[ 2019年2月20日 05:30 ]

倉敷市真備町に車イスを贈呈した浅井康太
Photo By スポニチ

 S級S班で活躍する競輪のトップ選手・浅井康太(34)が19日、昨年7月の台風7号で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市に車椅子10台を贈呈した。浅井は本紙評論家・赤星憲広氏が現役時代から続ける車椅子寄贈活動「Ring of Red」に2015年から協賛。獲得賞金額やグランプリ優勝回数などに応じてこれまで合計50台を各地の公共施設などに贈ってきた。

 今回は西日本豪雨災害から7カ月が経過した現在も復興に向けた動きが急がれる倉敷市の窮状を知り、赤星氏サイドの理解も得て、同活動とは別に10台の車椅子を贈ることを決めた。

 地区面積の4分の1以上が水没するなど大きな被害を受けた倉敷市真備地区では社会福祉協議会の施設も被害を免れず、市民に貸し出すなどしていた車椅子や介護ベッドなど全てが使用できない状態になっており、今後は浅井が贈った車椅子が市民の生活をサポートすることになる。

 贈呈式会場そのものが被災し、式典は仮設で実施。当時の傷痕が周囲にも色濃く残されているとあって浅井は「現地に来て災害の大きさを実感した。もっと自分が頑張ることで復興に協力していきたい。自分がしっかりしていれば周囲のことや人のことが考えられるようになる」と、今後も協力を惜しまない姿勢を示した。目録を贈られた社会福祉協議会虫明正雄会長は「被災した方の中には高齢や障害を抱える方もいる。大いに助かる」などと深い感謝の言葉を述べた。

続きを表示

2019年2月20日のニュース