福永、16日落馬で頭蓋骨骨折&気脳症も今週末ワグネリアン乗る

[ 2018年9月18日 05:30 ]

<阪神6R>ゴール直後、スリーヘリオスから落馬した福永(左)(撮影・平嶋 理子)
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 来週の阪神メイン「第66回神戸新聞杯」の有力馬・ワグネリアンに騎乗予定の福永祐一(41)が、16日の阪神6Rでスリーヘリオスに騎乗し、15位で入線した後に落馬。後続の馬に頭部を蹴られた。当日はその後も騎乗を続け10Rで勝利するなどしたものの、最終レース終了後に外部の病院で受診。17日に「頭蓋骨骨折、気脳症」との診断が下された。この日の阪神11R仲秋Sのレッドアンシェルなど8鞍は乗り代わりとなった。

 当初は負傷の程度が伝わらず、癒えるまで騎乗を見送るものと思われた。しかし17日、今週末の競馬に関して福永が「CT検査を受けた結果、右のこめかみ辺りの骨折と、頭蓋骨内にわずかな空気の混入が見られました。今のところ髄液の漏れも出血もなく、体も痛みはありません。今後もCT検査を受けて経過次第ではありますが、順調なら今週末は騎乗できる見込みです」との意向を示した。ワグネリアンを管理する友道師も「月曜朝に(福永)本人と電話で話をしたが、自覚症状はなく大丈夫だと言っていた。ほかのジョッキーは今のところ考えていません」と話した。頭蓋骨骨折は経過観察が必要ながら、軽度だと手術をせず自然治癒を待つ場合もある。

 ワグネリアンはノーザンファーム天栄で夏を過ごし、帰厩後も順調そのもの。CWコースでの1週前追いではエタリオウと併せて、上々の動きを見せた。デビューから6戦全てに騎乗している福永は「何か不安な状態であれば騎乗はしませんし、戻ってきたときは万全の状態と思ってください」と語った。同馬はこのレースの後、距離適性を考慮して菊花賞には向かわず、天皇賞・秋(10月28日、東京)に向かうプランが有力となっている。

 ◆気脳症 頭蓋骨を折った場合に、髄液漏などが原因で頭蓋内に空洞が発生し、そこに空気が入る状態。無症状のことがほとんどだが、脳ヘルニアなど重い症状につながる可能性もある。通常、空気は自然と吸収されるため、安静にして自然治癒を待つケースが多い。空気の量により回復期間は異なるが、約1カ月程度で治癒するといわれる。

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