コマンドール、右前脚浅屈腱炎…全治1年以上 池江師「重篤」

[ 2018年6月1日 05:30 ]

日本ダービーで12着に敗れたキタノコマンドール
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 ビートたけしが名付け親で注目を集めたキタノコマンドール(牡3=池江)が右前脚浅屈腱炎を発症したことが31日、分かった。ダービーで12着に敗れた後に異常が見られ、エコー検査を受けて判明した。全治は1年以上を要する見込み。池江師は「重篤ですね。元々、特殊な肢勢をしていて常に左右の腱に緊張があった。復帰までにかなりの時間がかかると思う。残念です…」と険しい表情で経過を説明した。

 同馬は昨年8月からサービスを開始した「DMMバヌーシー」の初年度募集馬。全姉はG1・2着2回と大舞台で活躍したデニムアンドルビーという良血で、16年のセレクトセールで2億520万円(税込み)の高値で落札された。非凡な瞬発力でデビュー2連勝を決めると、皐月賞でも上がり3F最速タイの末脚で5着。クラブ発足、初年度でダービーへの出走権を獲得した。しかし、その大舞台では後方2番手のまま見せ場をつくれず12着。レース後のM・デムーロは「思ったよりも伸びなかった。瞬発力が足りなかった」と無念の表情で振り返っていた。

 今後は復帰を目指して調整。近日中にノーザンファームしがらきに放牧に出され、その後は北海道のノーザンファームへ移動して治療に専念する。

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2018年6月1日のニュース