【東京新聞杯】サトノアレス復活Vだ 藤沢和師へ柴山の恩返し

[ 2018年2月2日 05:30 ]

柴山とコンビを組む藤沢和厩舎のサトノアレス
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 美浦ではサトノアレスで東京新聞杯に挑む柴山雄一(39)が藤沢和厩舎と重賞タッグ“17度目の正直”を狙っている。

 精かんな柴山の顔つきにいっそう力がこもった。「先生にはお世話になっているんでね。恩返しをしたいと思っている」。そう意気込んだのがサトノアレスで挑む東京新聞杯。普段から調教を手伝う名門・藤沢和厩舎の期待馬に約1年4カ月ぶり(16年9月未勝利1着)に騎乗する。

 同馬は2年前の朝日杯FSを制した逸材。その後、オープン特別1、2着はあるものの、重賞では4戦未勝利。当時の勢いは影を潜めているが、柴山は“早熟”のジャッジをピシャリと否定する。「2歳の時は腰とかがユルユルで走っていた。それが乗るたびにしっかりしてきて今はドッシリしている。この馬を早熟というのは“ハテナ”ですね」

 何よりじっくりと馬を鍛え、古馬になってからの開花が十八番の藤沢和一門。実戦を想定した水曜の最終追いは道中でインを追走し、直線で外から早めに抜け出してゴールイン。柴山は「抜け出してから気を抜く面があったけど修正できた。スーッと動いて、抜けてからも伸びるんだから凄いですね」と改めての高評価を与えた。

 藤沢和師との縁は12年の北海道シリーズで調教を依頼されてから。14年朝日杯FSでは栗東に滞在したネオルミエールに週初めから付きっきりで騎乗した。間近で見てきた名伯楽の手腕には驚かされることが多いと言う。「(藤沢和師は)本当に馬中心の人。一頭一頭の適性を見極めてメニューを組んでいる。2年くらい休んだエポワス(10歳)が重賞(17年キーンランドC)を勝っちゃうんだから」。

 13年以降、藤沢和師と挙げた18勝が柴山の調教師別成績でトップ。それだけに師との重賞初勝利のチャンスには力が入る。「マイルは本当にいいところだし、東京も走りやすそうにしている。あとは良馬場がいいですね」。2歳王者の復活Vへ。その馬上には、この騎手が最も似合っている。

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