【松阪・開設記念】稲川 2度目記念V!村上の動きに乗って鋭伸

[ 2018年1月29日 05:30 ]

2度目の記念制覇を果たした稲川がトロフィーを掲げる
Photo By 共同

 直線中を鋭く伸びた稲川翔(90期)が16年4月の川崎以来、2回目の記念優勝を飾った。レースは早坂―小倉―高橋―坂口―村上―稲川―山中―根田―岡村で周回。残り2周で村上―稲川が上昇して前へ。その上を山中―根田―岡村で叩き、打鐘前から主導権。逃げた山中がグイグイ飛ばし、以下、根田―岡村―村上―稲川―高橋―坂口―早坂―小倉で一列棒状に。2角から根田が番手まくり。2Cで車を外に持ち出した村上は不発。岡村が根田の番手から追い込むが、村上の動きに乗った稲川が直線中を強襲した。

 尊敬する村上の背中を追いながら気迫で優勝をつかみ取った。1年9カ月ぶりに記念制覇した稲川は「村上さんと走るときは毎回勉強。本当に気持ちで走った。村上さんは絶対にチャンスをくれる走りをしてくれる。諦めずに踏み込んだ」と大一番を振り返った。昨年12月の向日町、年始の岸和田と年をまたいで連続落車。状態は決して万全ではなかったが「失うものは何もない。ゴールまで力を残さないように」と集中力だけは高めていた。「まさか優勝できるとは。結果がついてきてホッとした」と相好を崩した。

 次走は四日市で行われる今年最初のG1全日本選抜(2月9〜12日)。「この優勝でモチベーションが上がるのは間違いない。上位で争えるように頑張りたい」。近畿ラインに欠かせない浪速のプリンス。シャープな差し脚を武器に2度目のG1制覇を狙う。

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2018年1月29日のニュース