【中山金杯】ブライト“福男”だ 畠山師「一段階上がっている」

[ 2018年1月3日 05:30 ]

ウインブライト
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 新年の古馬戦線は強力明け4歳馬が席巻だ!!今年の中央競馬は恒例の東西金杯で6日、開幕する。中山メイン「第67回中山金杯」は福島記念で重賞2勝目を挙げた充実4歳馬ウインブライトが飛躍を誓って始動。パワーアップ&レース運びもうまさを増し、重賞3勝目を奪取だ。

 新年最初の調教日となった2日。ウインブライトの畠山師は食い入るような視線で愛馬を追った。3歳の昨年はスプリングSで重賞初V後、皐月賞(8着)とダービー(15着)に参戦。G1の壁は厚かったが、秋は古馬相手の福島記念で2度目の重賞を上積みした。

 「ずっと松岡ジョッキーが目をかけてくれて、昨年は“まだ体が緩い”とのジャッジ。期待ゆえの辛口だろうけど、そんな中でも結果は出してきた。馬がだいぶしっかりした。間違いなく、一段階上がっている」

 牡馬2冠の皐月賞とダービーは外枠(ともに17番枠)にも泣いたが、前走・福島記念は好位から機敏な立ち回り。指揮官は「内枠(3番枠)でスタートも良く、小回りにうまく対応した。いろんな競馬パターンができれば幅も広がる」と収穫大だった。その後はG1に高飛びせず、同じG3の中山金杯にピタリ照準。ビッグレッドファーム鉾田(茨城)の放牧を挟み、前2週は松岡を背に追い切った。「そんなに長い放牧でもないし、金杯から逆算し、体調も順調に上向いている」と畠山師は目を細める。

 全姉に阪神JF2着ウインファビラス(5歳1600万)がいる期待の明け4歳馬。前走から2キロ増のハンデ56キロは想定済みだ。「2000メートルに延ばしても上手に対応してくれた。お姉さんと比べて、操縦性の良さが実戦に生きている。56キロ?これから強い相手と戦うことを考えれば、56キロでどうこう…は正直言えない。ここも結果を出してほしい」と同師は力を込めた。

 競馬界を長らく引っ張ってきた明け6歳キタサンブラックが引退。一方で同期ペルシアンナイトがマイルCS制覇、レイデオロがジャパンC2着など昨秋は新勢力台頭を印象付けた。4歳実力派ウインブライトが年初から突っ走れば、世代交代の流れは加速しそうだ。

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2018年1月3日のニュース