ウラカワミユキ死す 36歳 ナイスネイチャの母

[ 2017年6月2日 12:57 ]

 90年代に重賞戦線で活躍したナイスネイチャの母であるウラカワミユキが2日未明、けい養先の北海道浦河の渡辺牧場で死んだ。2日が誕生日で満36歳。正確な記録が残る中では、サラブレッド牝馬の国内最長寿記録と推定される。1日早朝に疝痛(せんつう)を発症し、治療が続けられたが、回復の見込みがないことから安楽死の処置がとられた。

 同馬を所有するNPO法人・引退馬協会の大柄容子さんは「最期は眠るように息を引き取った。ピカピカの馬体のままで、今にも起き上がりそうな感じ。よくここまで長生きしてくれました」と悼んだ。

 ウラワカミユキは84年にチューリップ賞(当時は指定オープン)を勝ち、桜花賞にも出走。繁殖牝馬としては重賞4勝のナイスネイチャを出し、その後は生まれ故郷の浦河で余生を送っていた。ミユキとネイチャの現役時に騎乗した松永昌師は「3月に会いにいった時は、まだ元気だったが…。残念だが、大往生。トモ(後肢)に難があって早くに繁殖入りしたが、いい子を出してくれたし、競走馬としては幸せな余生だったと思う」と話した。

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2017年6月2日のニュース