【安田記念】すべてはこのレースのため…エアスピネル猛調教「苦しめてみた」

[ 2017年6月2日 18:06 ]

坂路併せ馬で追い切り、軽快な走りを見せたエアスピネル(左)
Photo By 提供写真

 「第67回安田記念」(G1・芝1600メートル)が6月4日、東京競馬場11Rで行われる。このレースを春の大目標に掲げ、マイル路線を歩んできたエアスピネル(牡4=笹田)が虎視眈々と戴冠を狙っている。

 2歳時から牡馬クラシック戦線のトップレベルで戦ってきた。朝日杯FS2着→皐月賞4着→日本ダービー4着→菊花賞3着と健闘。マカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティ、リオンディーズと「5強」を形成し、“最強”世代を引っ張ってきた。

 今年は早くからマイル路線にロックオン。大阪杯や天皇賞・春といったG1に目もくれず、マイル重賞を3連戦。1着→3着→2着ときっちり結果を残し、春の大目標・安田記念に向けて入念に調整されてきた。

 調整過程も従来とは変えた。従来は1週前に速いタイムを出し、レース週は流す程度だったが、「この馬の性格を考えてキツく苦しめてみた。苦しい思いをさせて、レースで全力を出せるように」(笹田師)と坂路4F51秒8。勝ち味への遅さを解消する狙いだ。

 母・エアメサイア同様、武豊がデビューから手綱を取り続けている天才ゆかりの血統。「今年、この馬に懸けているものは大きい」と思い入れも強い。「5強」でG1を勝利していないのはエアスピネルのみ。悲願のG1初制覇をファンは待っている。

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2017年6月2日のニュース