【日本ダービー】音無勢3騎に明暗…ダンビュライト1番枠ゲット

[ 2017年5月26日 05:30 ]

角馬場で乗り運動するダンビュライト
Photo By 提供写真

 ダービーの1枠1番には人知の及ばない力が働いている。過去10年では4勝、2着2回、3着1回。勝率40%、複勝率70%は説明不要のインパクトだ。木曜午後2時すぎの枠順発表。今年、この最強馬番をゲットしたのはダンビュライト。出馬表を確認した生野助手は幸運に感謝する。

 「一番いい枠。以前のモマれ弱さは解消しているし内枠で良かった。それにやたら出来がいいんです。楽しみになってきました」

 ダービー史に残る快挙達成なるか?勝てば、2歳戦を実施するようになった1946年以降では初の「1勝馬によるダービー制覇」だ。そして、こちらも偉業。自身の持つ最多勝記録を更新するダービー6勝目を狙う武豊も「先週の馬場状態から考えたら、内枠がいい」と1番枠を歓迎する。

 対照的に、同じ音無厩舎のアドミラブルは大外18番枠になってしまった。万事休す!?圧倒的に内枠有利なダービーでは03年3着のザッツザプレンティを最後に馬券に絡んでいない不吉な枠。ただ、生野助手は“運命”を静かに受け入れた。

 「もう少し内が良かったけど…。ごちゃつく競馬をしたことがない馬だし、個人的には(同厩舎の)ダンビュライトとかアメリカズカップのような極端な内じゃなくて良かったと思います。先生(音無師)も“ああ、そうか”と淡々としてましたよ」

 振り返れば、未勝利→アザレア賞→青葉賞の3連勝は、いずれも外からねじ伏せる競馬だった。同じ競馬をするのであれば、外枠は好都合と言えなくもない。

 「あとはミルコ次第。自在に運べる馬だし、好きに乗ってほしいです」

 仕上がり良し。能力は底知れず。こちらは「青葉賞組から初のダービー制覇」の偉業が懸かる。遅れてやってきた主役は大外枠のビハインドさえも、あっさり克服してしまうのか!?

続きを表示

この記事のフォト

2017年5月26日のニュース