名古屋・角田師 夢はでっかく5000勝

[ 2016年3月11日 05:30 ]

角田師

 【地方競馬です!!】調教師で5000勝。誰も見たことがない数字だ。それでも「目標はかなたに見える方が楽しい」と話す角田輝也師(52、名古屋)の笑顔を見ていると、もしかしたら到達できるのではという期待がムクムクと湧いてくる。

 1日、名古屋では初となる通算2700勝を達成した。15年は235勝で全国首位。2度目のNARグランプリ最優秀勝利回数調教師賞にも輝いた。押しも押されもせぬトップ調教師だが「数字は気にしない」とあっさり。基本は自然体だ。「こだわりすぎると馬に無理をさせる。やるべきことをやればいい。一年一年が調教師としてのゴールではないし、自然体でリーディングを獲れたなら、それは本物だと思う」。唯一決めているのはパドックで一番いい馬に見えるようにすること。馬に接する時間が長くなれば、おのずといい馬になる。やるべきことをやった結果がパドックでの姿に表れるという考えだ。

 「開業17年で2700勝できた。3000勝は通過点で4000勝ではハードルが低い。65歳までに5000勝」。決して絵空事ではない。記録が残る78年以降、国内最多勝は田原義友師(引退、益田)の3015勝。すでに突破可能なところにいる。やるべきことをやる。職人魂の結晶が、我々が見たこともない数字を見せてくれるかもしれない。 (秋田 麻由子)

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2016年3月11日のニュース