菜七子、あるぞ女性最速重賞!21日「フラワーC」抽選突破なら

[ 2016年3月11日 05:30 ]

フラワーCに出走予定のシャララを管理する田村師(右)と話す根本師と笑顔の藤田菜七子

 JRA16年ぶりの女性ジョッキーとして注目を集める藤田菜七子(18)に、重賞騎乗のチャンスが巡ってきた。レースは来週21日、中山で行われるG3「フラワーC」で、騎乗馬はシャララ(牝=田村)。1勝馬による抽選を突破すれば、JRA女性騎手最速の重賞騎乗、勝てば初の平地重賞制覇の快挙となる。

 菜七子に重賞騎乗のチャンスだ。21日、中山で行われる「フラワーC」で、騎乗馬は先週の弥生賞に参戦したシャララ。10着に終わったが、マカヒキやリオンディーズら世代の超一線級の中、果敢に先行争いを繰り広げた。1勝馬のため出走確定は抽選をクリアしなければならないが、騎手21日目での重賞初騎乗となれば、JRA女性騎手としては史上最速の記録となる。

 依頼した田村師は「オーナー(Him Rock Racing)も快諾してくれた。前で競馬ができる馬なので、彼女(菜七子)のスタイルには合っているんじゃないかな。女性1人で頑張っているので、チャンスを与えてあげたい」と説明。今年の桜花賞有力候補メジャーエンブレムを擁する有力厩舎からのオファーに、菜七子は「今でも信じられません。デビューして、まだ間もないのに」と頬を紅潮させた。15日高知、24日浦和と地方への参戦も既に決定しており、「いろいろな所に行かせてもらえて本当にありがたい」と、あらためて感謝を口にした。

 この日は自厩舎ネイチャーハート(牡3)の調教に騎乗した後に、天皇賞馬フェノーメノの半妹フォルテミニョン(牝3=戸田)のゲート試験に騎乗。これまでに3回不合格となっていた同馬だったが、スムーズに出して見事合格させた。戸田師は「ちゃんと乗れている。この馬に限らず、今後はいい馬に乗せてあげたい」と称賛。G1トレーナーに、しっかりと実力をアピールした。今週の騎乗馬は先週の3鞍から7鞍へ大幅アップ。菜七子は自らの手で、チャンスをつかみ取ろうとしている。

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