【フェブラリーS】モーニン100点 強さと速さを兼備した“超人”

[ 2016年2月17日 05:30 ]

モーニン

 モーニンの立ち姿は血統をストレートに体現しています。父、母系とも筋金入りの米国ダート血統。その馬体は超一流の米国ダートホースそのものです。

 首の太さ、胸前の厚さ、筋肉の盛り上がり、肩とキコウから背中にかけての滑らかな傾斜、飛節の大きさ…全てが圧倒されるスケール。特にトモの角度と筋肉のつき方が凄い。G1初挑戦ですが、米BCクラシックのパドックに入っても全く見劣りしないでしょう。

 コパノリッキーの仁王像のようなむき出しのパワーに加えて、シャープさもある。リッキーよりも馬体にメリハリが利いているのです。パワーとスピードを兼備した体。米国のヒーローに例えれば「スーパーマン」のボディーでしょう。

 スーパーマンが「クリプトナイト」という鉱石の前で弱点をさらしたように、この米国産のS級ホースにも弱みはあります。膝から球節、つなぎにかけての前肢が硬く、弾力性に欠けているのです。芝では弱点をさらす恐れもあります。でも、ダートなら問題ありません。スーパーマン同様、体の割に小さな耳をきちっと立てており、注意力もある。スーパーヒーローになれる器です。

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2016年2月17日のニュース