【フェブラリーS】パッションダンス 広いコース&左回りで一発

[ 2016年2月17日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=16日】パッションダンスの大駆けがある、とオサムは思った。前走の交流G1川崎記念が勝ち馬ホッコータルマエから6秒8差の10着。単純に成績の“数字”だけ捉えれば苦戦は免れそうにないが、陣営は前向きなのだ。

 「ミルコ(デムーロ)が“向正面で止まったから驚いた”と言って上がってきたよ。“それでも、ダートに関しては全然問題ない”と言ってくれたから」

 友道師も前走内容には苦笑するしかなかった。前半は気分良く3番手を先行していたが、コースを2周する競馬に馬が戸惑い、2周目の向正面で走るのをやめた…というのが大敗の理由。

 「今回は広いコースに替わるし左回りも合う。スタートが芝なのもこの馬にはいい条件。ダートも2戦目になるから、変わってくれてもいい」

 路線変更は行き詰まってのやむない選択ではなく、指揮官が早くから温めていたプランだという。

 「以前からダートに使いたいという考えはあったんです。芝ではジリジリしか来られなくなっていたから。500キロ以上の馬格があり、血統的にも母の父がジェイドロバリーだから、必ずダートは合うだろうと」

 7着に敗れた金鯱賞の後にオーナーサイドからゴーサインが出て、ついにダート挑戦が実現。時として伏兵が沸かせるフェブラリーS。一昨年のコパノリッキーは単勝2万7210円をつけるシンガリ人気からの激走だった。今回、モーニンの鞍上に起用されるM・デムーロがひそかに意識し警戒する馬。それがパッションダンスだと覚えておきたい。

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2016年2月17日のニュース