南関新時代 人が集う施策を

[ 2016年1月1日 05:30 ]

大井競馬・斉藤弘副管理者

 【地方競馬です!!】恒例の年末開催で15年南関競馬を締めくくった大井。東京大賞典では地方の売り上げ新記録を達成。年間本場入場者は伸び悩み傾向だが、JRA・IPAT発売の浸透もありTCK馬券購入の総参加人員は一日平均10万人に達している。そんな中、12月19日に斉藤弘事務局長(58)が新たに副管理者に就任した。

 16年、また近未来について聞いた。今年はトゥインクル(ナイター)30周年。「今までやってきた感謝の気持ちを表現する。どういう形でやるか、しっかり考えたい」。次なる30年に向けた魅力の発信は重要だ。これまではレースを主体とした開催日の“夜遊び”が主体。他場開催時は場外発売のパターン。だが先々はレースだけでなく、年間を通して大井競馬場を活用し、人々が集うような策を打ち出す必要がある。

 取り壊される3号スタンド跡地を多目的広場にするのは、その布石だ。「ここは今注目される水辺。東京五輪を控え、羽田空港も近い。国内外のお客さまに提供できるのではないか」と斉藤氏。一方で競走を主体とした南関4場の連携強化も模索する。3度目のJBCを控える川崎は場内や周辺のリニューアルに着手。浦和も新大型ビジョンなど3カ年戦略を推進中。船橋はナイター2年目を迎える。南関競馬新時代へ。ファンにも競馬サークルにも分かりやすい施策を期待したい。(池田 裕文)

続きを表示

2016年1月1日のニュース