【中山金杯】マイネルフロスト勢い抜群!2頭追い掛け最後は5馬身先着

[ 2016年1月1日 05:30 ]

ビルトアゲン(左)と併せ追い切るマイネルフロスト

 新春恒例のハンデ重賞「第65回中山金杯」(5日)の追い切りが12月31日、東西トレセンで行われた。美浦では東京大賞典をサウンドトゥルーで制し15年を締めくくった高木厩舎が送り込むマイネルフロストが、Wコースで出色の動き。厩舎の勢い、上昇度からも要注目だ。

 マイネルフロストはWコースで松岡を背にヒューガライゼン(4歳未勝利)とビルトアゲン(3歳未勝利)の2頭を大きく追いかける形でスタート。3コーナー手前で楽に差を詰めると、4コーナーで進路を最内へ。早々と脱落したヒューガを横目に鞍上が仕掛けるとスッと加速。楽々とビルトを抜き去ると、芦毛の馬体を迫力満点に躍らせながら、5馬身突き離してフィニッシュ。5F66秒3~1F12秒2の好時計を叩き出し、最後までしっかりと脚を伸ばした。

 見守った高木師が「いい時の動きに戻りました」と笑顔を見せれば、松岡も「前走よりさらに反応が良くなっている。着実にステップアップして、完調に近い状態」と声を弾ませる。もともと「叩き良化型」と師が話していた通り、秋初戦のオールカマー9着からアルゼンチン共和国杯6着、金鯱賞4着と着順、着差ともに詰めて確実に上昇してきた。

 飛ぶ鳥を落とす勢いの高木厩舎。一昨年スプリンターズSをスノードラゴンで制すると、昨年はJBCレディスクラシックをホワイトフーガでV、さらに東京大賞典をサウンドトゥルーで制して最高の形で15年を締めくくった。松岡は「先生(高木師)はいつも気持ち良くレースに送り出してくれる。無理なプレッシャーをかけられたこともないし、負けた後もとやかく言わない。ジョッキーとしても乗りやすいし、その器の大きさが勝負運を引き寄せているんじゃないでしょうか」と分析。おおらかなトレーナーの人間性が好調の理由の一つと分析した。

 昨年の覇者ラブリーデイは中山金杯Vを足掛かりに宝塚記念、天皇賞・秋も制して大出世。「フロストも?そううまくはいかないですよ」とどこまでも謙虚なのも師の人柄。厩舎の勢い、馬の上昇度を考えれば、開幕を飾っても何の不思議もない。

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2016年1月1日のニュース