3歳有力牡馬 最高の舞台で血が騒ぐリオンディーズ

[ 2016年1月1日 05:30 ]

リオンディーズ

 偉大なDNAを受け継ぐ逸材。2歳王者リオンディーズは、史上初となるキャリア1戦で朝日杯FSを制した。しかも、その勝ちっぷりが圧巻。最後方から直線だけで他馬をごぼう抜き。上がり3F33秒3の切れ味を発揮、断然人気エアスピネルを差し切った。オークス馬の母シーザリオ、ジャパンCなどG12勝の半兄エピファネイアも手掛けた角居師も脱帽の強さだ。

 「びっくりですね。こんなに早くタイトルを獲れるとは思わなかった。お母さんから、前向きさとか高い能力を受け継いでいる」

 二千メートルのデビュー戦は、引っ掛かる面を見せながらも上がり3F33秒4の瞬発力で差し切り。兄エピファネイアも担当した鈴木助手は「兄は普段からエキサイトするところがあったが真逆のタイプ。競馬で、どう出るか半信半疑だった。初戦の1コーナーの行きっぷりを見て、ほほ笑ましくなったぐらい」と振り返る。

 前走後は12月23日に栗東近郊のノーザンファームしがらきに放牧。来春のクラシックを目指して英気を養う。角居師は「2戦目で変な癖がつかなければいいなと思ったが、ミルコ(デムーロ)がその通り乗ってくれた。今後は乗り役の言うことを聞くようにしていきたい」と見通しを語った。G1タイトルに導いたM・デムーロは「距離は二千までは持つと思う」と太鼓判。父キングカメハメハ、母そして兄エピファネイアは全てダービーと同じ東京2400メートルのG1を制した。今後の成長次第では、春の2冠制覇も視界に入るだろう。

続きを表示

2016年1月1日のニュース