【京都金杯】迫力満点!トーセンスターダム ラスト圧巻11秒8

[ 2016年1月1日 05:30 ]

朝一番のコースに入るトーセンスターダム

 栗東では「スポニチ賞京都金杯」に出走する池江厩舎の期待馬トーセンスターダムが、ド迫力の伸びを見せた。

 16年の飛躍を予感させる追い切りだった。池江厩舎の超良血トーセンスターダムは、大みそかのCWコースを力強く駆け抜けた。僚馬ダノンシーザー(4歳1600万)の2馬身後方で流れに乗り、直線は内から余力たっぷりの手応えで抜け出し半馬身先着。ラスト1Fは圧巻の11秒8を叩き出した。手綱を取った岩崎助手も、好感触を伝える。

 「相手がよく動いた分、反応が鈍いかなと思ったけど動きは良かったですよ。馬体もいい感じだし、引き続きいい状態で出せそう」

 前走のマイルCS(7着)は3番手で流れに乗り、直線もしぶとく粘った。初めてのマイル戦の流れにも戸惑うことなく見せ場を演出。兼武助手は「思ったよりスタートが出たし前めの位置になったが、マイルのG1でもいきなり対応できた。やっぱり、いいモノを持っている」と評価した。

 京都は6戦4勝と好相性。G1の2戦以外は全て勝っている。兼武助手は「下り坂がある形態が合っているんでしょう。ワンターンの方が集中もしやすい」と舞台を歓迎。前走と同じ京都のマイル戦でも、G3なら十分手が届くはずだ。

 近親に同じ池江厩舎のG1馬トーセンジョーダンがいる良血は、12年1歳セレクトセールで2億5000万円(税抜き)の高額で落札。デビュー3連勝を飾ったが、G1ではワンパンチ足りなかった。それが5歳を迎えて馬体は充実期に突入。兼武助手は「骨量が増えて、どっしりしてきた感じがする。大人びた体になってきたね」と目を細める。

 昨年は1つ上の先輩ラブリーデイが、中山金杯VからG12勝の大活躍。5歳で覚醒した。スターダムについても「ポテンシャルはあると思っている。16年のいいスタートを切ってほしい」と兼武助手。年明けの縁起重賞で、池江厩舎から新たな“スターホース”が誕生するか。

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2016年1月1日のニュース