【ヴィクトリアM】盾ゴールドに続くリヴェール再生!

[ 2015年5月13日 05:30 ]

坂路をキャンターで駆け上がるレッドリヴェール

 【G1ドキュメント=12日】近年のヴィクトリアMはG1馬が復活なるか?の見極めが重要。13年2着のホエールキャプチャ(12番人気)、昨年1着のヴィルシーナ(11番人気)は近走成績がさえず人気薄だったが、大舞台で底力を示した。

 今年もここで復活を期す馬がいる。一昨年の2歳女王レッドリヴェールだ。阪神JFではハープスターを負かし、桜花賞(2着)は今回人気を集めるヌーヴォレコルトに先着した。しかしそれ以降の5戦は全て6着以下。ピークは過ぎた?の声もあるが、今年は昨秋とはひと味違う。坂田は始動戦の阪神牝馬Sに復調ムードを感じていた。馬体重を24キロ増やし、レースも勝負どころでごちゃつく場面がなければ…という内容。

 その直感をぶつけると、今浪厩務員は「体が増えているのがいい。以前は思うような調教ができなかったけど、今は思い切って調教ができる。精神的にも成長しているしダービーの時とは違う」と笑みを浮かべた。

 今回は昨年のダービー(12着)以来の東京遠征。当時は馬体重マイナス8キロでの出走だったが、輸送で大きく減らしたのではなく、栗東で追い切りを終えた時点で減っていた。「あの時は状態的に厳しかった。当日は馬房でイレ込んでいたしね」と今浪厩務員は振り返る。心身が充実した今なら遠征競馬も問題ない。

 「間隔が詰まっているし先週に追い切り(坂路で4F52秒6~1F12秒5)で結構やったから仕上がっている。マイルは結果を出している距離。能力は高いから」。天皇賞・春を制したゴールドシップも担当する腕利き厩務員の言葉は力強い。

 同世代のヌーヴォレコルトに人気は譲っても、勝負は譲らない。実力で主役の座を奪い返すつもりだ。

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2015年5月13日のニュース