【フィリーズR】安定感抜群ラッフォル 芝千四は7戦【2・4・1・0】

[ 2015年3月11日 05:30 ]

芝1400メートルに安定感を見せるラッフォルツァート

 3枚の桜花賞切符を懸けた「第49回フィリーズレビュー」は激戦必至のメンバー構成。前走で平場500万を快勝したラッフォルツァートが勢いに乗って得意距離のここでタイトル奪取を狙う。レースセンスが良く、安定感は抜群。重賞でも好勝負は必至だ。

【フィリーズR】

 手堅さがキラリと光るラッフォルツァートは昨夏の中京でデビューして以降、3着を外したのは2戦目で5着に終わった小倉芝1200メートル未勝利の1度だけ。それ以外の7戦は芝1400メートルへの起用で【2・4・1・0】と一度も崩れていない。前開催の京都で平場500万を勝ち上がり、西園師は中2週で迎える得意距離のこのトライアル参戦をすぐさま決めた。

 「2走前はオープン(紅梅S2着)で惜しい競馬。前走は自己条件で確実に…と思っていた。芝1400メートルでは100%に近い連対率だし、コンスタントに走っているからね」

 トレーナーにとっては思い入れのある血統だ。母コスモベルもかつてこの厩舎に在籍。芝1200メートルで先行できるスピードがあり、ためれば切れる自在性があった。3歳時は500万を勝ち上がれなかったが古馬になって素質が開花。4歳夏に佐世保Sを快勝してオープン入りを決めると5歳になってからはオーシャンS2着、セントウルS3着と重賞でも好走した。

 「お母さんの初子でいいところを受け継いでいる。普段はおとなしくて、真面目で素直。競馬でしっかり走るし、どんな形になっても全能力を発揮する」

 今年の桜花賞は賞金ボーダーが例年より高くなる見込み。賞金900万円組が本番に出走するためにはここで3着以内が絶対条件になる。過去2勝が京都でコースに違いはあっても内回りで結果を出しているのは強みだ。「内回りのこの距離ならいい競馬になると思う。もちろん本番でも期待しているし、ここで結果を出して向かいたい」と力を込める。母は惜しくも手が届かなかった重賞制覇を娘がかなえれば血統のドラマ。そのシナリオは桜満開の大舞台につながっていく。

 ◆馬名の由来 ラッフォルツァート(Rafforzato)はイタリア語。Rafforzare(強化する、増強する)の過去分詞で、「強化された」の意味。

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2015年3月11日のニュース