【フィリーズR】スマートグレイス 距離の壁打破へ試金石

[ 2015年3月11日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=10日】新馬、500万をあっさり逃げ切り連勝したフィリーズRのスマートグレイス。もう少し沸きそうなものだが、下馬評が低いのは誰もが距離の壁を感じているから。“速すぎる”ことは、時にもろ刃の剣なのだ。母チーキーガールズは典型的な短距離馬だったし、姉アイラブリリは3年前にこのレース挑戦、見せ場なく13着に敗れている。

 だが、期待を抱かせるのは父ヤマニンセラフィムの血だ。父の現役時代、そして3連勝で京成杯を勝ちながら、屈腱炎を患い、わずか6戦で引退という無念を知るオサムは河内師の強気を心地よく聞いた。

 「この中間は距離を意識して(トラック)コースで長めにやっている。ここ2戦はスピードの違いでハナに行ったが、控える競馬もできるはず。距離が延びて相手も強くなるが、どこまでやれるか。ここが“試金石”だな」

 今後の方向性さえ決まってしまう重要な一戦。大駆けを期待せずにいられない。

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2015年3月11日のニュース