【向日町・平安賞】村上義、復帰戦V「ファンのために全力で」

[ 2014年8月4日 05:30 ]

優勝を祝福し、仲間から胴上げされる村上義

 向日町競輪開設64周年記念「平安賞(G3)」の決勝戦が3日行われ、村上義弘(40=京都・73期)が復帰戦を優勝で飾った。村上義の向日町記念制覇は4度目。

 最高のフィナーレに拍手が鳴りやまなかった。村上義は稲垣の番手まくりをこん身の差し切りV。復帰戦を地元ワンツーで飾ると、何度も右手を高く掲げ大歓声に応えた。「相手は規格外の怪物(深谷)と絶好調の選手たち。気の抜けないレースだった。松岡と稲垣が気持ちの入った走りをしてくれた」と近畿の後輩たちをねぎらった。

 選手会脱退騒動で3カ月の自粛欠場。走る姿を見せられず心が折れそうになったこともあったが、ファンの声援が支えてくれた。レース後も表彰式に残っていた多くのファンから「お帰り~」の声が飛んだ。「自粛期間中は京都の後輩たちもつらい思いをしていたと思う。“頑張れ!”との声援のおかげと感謝している」と話した。

 次走は8日からのG2サマーナイトフェスティバル(松戸)。「深谷君という厚い壁をあらためて体感できたし、日頃のモチベーションにつながると思う。目の前の一戦一戦を頑張って、自分たちに期待してくれたファンのために、全力でレースをしていきたい」。総大将が帰ってきて、近畿の結束力はますます強固となった。このまま一気に年末の岸和田グランプリまで突っ走る。

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