【アイビスSD】7歳馬セイコーライコウ重賞初V!善臣「強かった」

[ 2014年8月4日 05:30 ]

アイビスSDを制したセイコーライコウ(2)

 直線1000メートルで争われる夏の名物重賞「第14回アイビスサマーダッシュ」(サマースプリントシリーズ第3戦)が3日、新潟競馬場で行われた。柴田善臣(48)が騎乗した1番人気セイコーライコウが中団から抜け出して重賞初V。同馬は函館スプリントSの3ポイントと合わせ13ポイントでサマースプリントSの首位に立った。

【レース結果】

 2走前に勝った韋駄天S。一度の直線コース経験で適性を見込まれたセイコーライコウが、舞台を重賞に移しても圧倒的な強さを見せつけた。

 前半は8番手。残り200メートルで内からフォーエバーマークに並びかけると、ノーステッキのまま瞬時にかわして引き離した。ゴール前外からフクノドリームが迫ったが半馬身差まで。ついに初の重賞タイトルを手に入れた。

 「強かった。(韋駄天Sを)馬なりで勝った力はダテじゃない。自信はありました。ゴール前で内外離れたのでひやっとしたけど。それでも強かった」と柴田善。気難しいところがありステッキを入れるとやめてしまうところがあるが、癖を手の内に入れたベテランの騎乗が光った。内枠の心配は?の問いにも「全然ありませんでした」とキッパリ。直線適性を師に進言したこともあり、してやったりの表情を浮かべた。

 99年スポニチ賞ステイヤーズS(ペインテドブラック)以来15年ぶりの重賞勝利となった鈴木康師は「1頭になるとソラを使うところがあったが、頑張ってくれた。夏負けが一番心配だった。体重が減っていた(マイナス12キロ)が、ギリギリだったね」と安どの表情。「久々の重賞のウイナーズサークル?良かったよ。なかなか勝てなかったから。引退まであと7カ月。また頑張っていかないと」と、大粒の汗を拭いながら勝利の余韻に浸った。また先代のオーナー・竹國弘氏はライコウが本格化する前に亡くなった。「墓前にいい報告ができますね」と続けた。

 次走は放牧を挟んで同じ新潟で行われるスプリンターズS(10月5日)へ。「暑さが和らぐ分、良くなるんじゃないかな」と鈴木康師。7歳馬と48歳騎手と70歳調教師。熟練の3者が紡ぐ夢は秋の大舞台へと続いていく。

 ◆セイコーライコウ 父クロフネ 母ファインセイコー(母の父サンデーサイレンス)牡7歳 美浦・鈴木康厩舎所属 馬主・竹國美枝子氏 生産者・北海道新ひだか町明治牧場 戦績24戦7勝 総獲得賞金1億8154万3000円。

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