【クイーンS】キャトルフィーユ、レコード初重賞「やっとタイトル」

[ 2014年8月4日 05:30 ]

直線での激しい叩き合いを制してクイーンSで初重賞を飾ったキャトルフィーユ(中)

 札幌で行われた牝馬重賞「第62回クイーンS」は2番人気のキャトルフィーユが好位から抜け出しレコードで重賞初制覇となった。

【レース結果】

 キャトルフィーユから下馬した福永が「作戦が違った」と笑えば、角居師が「臨機応変だね」と笑顔で応じた。結果良ければ全て良し、2人の声が青空の下で弾んだ。

 レースは大外枠からオツウがハナを奪って1000メートル57秒8の超ハイペース。逃げて結果を出していた最内枠ケイアイエレガントのハナが予想されていたが…だが福永は慌てない。すんなり内ラチ沿いの好位3番手を確保して流れに乗った。動いたのは4コーナーすぎ。抜群の手応えで直線残り200メートルで先頭に立つと後はこん身の左ステッキが繰り出された。内から迫るアロマティコ、外から豪快な末脚で追い込むスマートレイアーを鼻+首差で振り切ったところがゴールだった。

 苦しんだ勝利には1分45秒7のコースレコードのおまけがついた。デビュー19年目で初めて夏の拠点を札幌にした福永は「ケイアイが逃げて2番手か、自分が逃げるイメージだったけど、1頭逃げて速いペースになった。そこでこの馬の競馬に徹しようと思った。調子のいい時に乗せてもらえて結果を出せて良かった」とレースを振り返った。

 角居師は「かわされる、と思ったけど精神力を発揮してくれた」と愛馬に脱帽した。昨年末から今春にかけ3連続重賞2着と悔しい思いをしていただけに「やっとタイトルを獲ってくれた。基本的にはエリザベス女王杯を狙いたい」と秋への飛躍を期待していた。

 ◆キャトルフィーユ 父ディープインパクト 母ワンフォーローズ(母の父テハノラン)牝5歳 栗東・角居厩舎所属 馬主・ロードホースクラブ 生産者・北海道新ひだか町ケイアイファーム 戦績20戦4勝 総獲得賞金1億5066万2000円。

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