【桜花賞】力強さ増したアドマイヤビジン 大當助手も手応えあり

[ 2014年4月11日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=10日】桜花賞に、阪神JFの再戦ムードが漂ってきた。“1強”ハープスターに対抗する1番手は2歳女王レッドリヴェールと見なされ、阪神JF3着馬フォーエバーモアが続くとされている。正直、その他の注目度は低い。ここに好配当ゲットの鍵があると考えた坂田。近走、不完全燃焼に終わった馬を探した。自然と足がアドマイヤビジンの梅田智厩舎へと向いた。

 前走・フィリーズレビューは着順(4着)以上の評価をしていいのでは?大當輝(おおとう・ひかる)助手が答えた。「3~4角で外に振られる、かなりの不利があった。ちょうどトップスピードに乗ろうとしていたところ。痛かった。あれがなければ、もっとやれたよ」。やはり…、思った通りだ。

 ただ、同馬は紅梅Sを勝って桜花賞出走の賞金は稼いでいた。そのため、前走の敗戦は致命傷ではない。中間、陣営の思い通りに雰囲気が良くなっているという。穴党のアンテナがビンビンと反応した。「乗っていてもトモ(後肢)が明らかに力強くなった。ストライドが大きくなって体全体を使えるようになった」。その言葉には手応えがにじんでいた。

 大當助手は競馬一家に育った。昨年で定年となった父・清治さんは担当馬マックスビューティで87年桜花賞をV。兄・篤志さん(松田博厩舎)もマルセリーナで11年桜花賞を制した。自分も…と思っていることは想像に難くない。実は兄の担当馬レーヴデトワールは4分の2の抽選をくぐり抜けてゲートイン。兄弟が桜の舞台にそろった。「親は喜ぶだろうね」。大當助手は笑った。

続きを表示

2014年4月11日のニュース