【高松宮記念】ストレイトガール戴冠一直線!9カ月8戦6勝の快進撃

[ 2014年3月25日 05:30 ]

ストレイトガールが高松宮記念でG1初挑戦Vを狙う

 さあ、春のG1シリーズ開幕。スプリント王を決める「第44回高松宮記念」はどの馬にもチャンスがありそうな混戦だが、充実度で優るのはストレイトガール。昨夏に本格化を果たし、前走シルクロードSで重賞初制覇。心身の成長が目覚ましく、持てる力をしっかり出し切れるようになってきたのが頼もしい。

【高松宮記念】

 これほど急激な成長を見せる馬は珍しい。昨年6月の時点では一介の500万条件馬に過ぎなかったストレイトガール。それからわずか9カ月で8戦6勝2着2回。前走のシルクロードSで重賞初制覇を果たし、遂にたどり着いたG1舞台でも主役の扱いだ。担当の田中博司助手は躍進ぶりに驚きを隠せない。

 「去年の函館の使い始めの時点で、1000万はクリアできるやろうと思ってた。以前はきゃしゃだったのに、トモに厚みが出て、全く違う馬になってたからね。それでもここまでクリアしてくれるというのは想像できんかったよ」

 昨夏の函館で快進撃を見せ、あっさりオープン入り。重賞初挑戦のキーンランドCでも首差の2着に食い込み、地力強化を証明した。しかし、いざG1を狙うとなると、まだまだ不安があった。それは“直前輸送”“左回り”“高速決着”の3つ。過去6勝は全て右回りの滞在競馬。持ち時計も1分8秒1と心もとないものだった。同助手は「特に輸送は未知だった。当日輸送だと、また若い頃みたいに体を減らすんじゃないかと心配だった」と振り返る。

 だがそれも杞憂(きゆう)に終わった。前々走の尾張Sでは当日輸送と左回りを克服して完勝。さらに前走のシルクロードSでは1分7秒4の高速決着をものともせず、こちらも売り出し中のレディオブオペラに完勝。一段一段、着実に課題を克服してきた。

 「ホント偉いよ、この馬は。どれぐらいできるかな…と思ったことを全てクリアしてくれてるからね。今回は初めてのG1。上位馬との能力差や経験値、そのあたりがどうかだけど、状態には不安がないからね。新たな壁も乗り越えてくれると期待してますよ」

 その表情は自信に満ちている。立ちはだかる壁を全て突き破って頂点へ。G1初挑戦での戴冠が“真っすぐな女の子”にはふさわしい。

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2014年3月25日のニュース