【芦屋・賞金女王決定戦】初代女王・三浦&長嶋、静岡支部同期が激突

[ 2013年12月12日 05:30 ]

賞金女王決定戦の健闘を誓い合う長嶋(左)と三浦

 「第2回賞金女王決定戦」が12日、福岡・ボートレース芦屋で開幕する。初代女王の三浦永理(30=静岡)、初のベスト12入りを果たした長嶋万記(32=静岡)の、91期同期同県最強コンビがガッチリとタッグ。2013年、女子ボート界の頂点を共に目指す。トライアル1回戦11Rでの直接対決が見ものだ。

 11R3号艇の長嶋が「何も気にしないでレースします。内側にいる人の頭を叩きに行くだけ」と、進入で1つ内になるであろう三浦を挑発した。ボートレーサーになるために同じ時期に厳しい訓練を受け、同じ支部で共に練習を重ね、切磋琢磨(せっさたくま)をしてきた仲間だからこそ言える、冗談交じりの“挑戦状”だ。

 長嶋は初優勝も、初A1級昇格も三浦に先を越されてきた。だが、いつまでもライバルの背中を追い続ける立場でいるわけにはいかない。昨年は女子戦を中心に大ブレーク。賞金女王ベスト12の切符をつかみ、三浦の大会連覇阻止に名乗りを上げた。

 今年9月、長嶋は待望の男女混合G1レース「多摩川周年記念」の斡旋を受け、意気揚々と参戦した。相当の覚悟はしていたが、その壁は想像を絶する高さであることを思い知らされた。それは2度目の宮島周年でも同じだった。2節共に1着はおろか、2着すらなかった。

 「この記念で弱い部分を全部出し切った。いつもは気合が入り過ぎて失敗することが多いけど、今回はチャレンジャーとして気負いなくできそうです」。自分の弱さを嘆くのではなく向かい合うことで、一歩前進を図った長嶋につけられたキャッチフレーズは“ストロングマザー”。母になり強さを増す長嶋に、ぴったりマッチするネーミングだ。

 気になる前検日の手応えは「ペラは叩こうと決めていたが、思いのほか良かったので叩かなかった」と合格ラインを余裕でクリア。長嶋の新たな挑戦のゴングが11Rで鳴り響く。

 一方、迎え撃つ立場の三浦は余裕しゃくしゃく。「シリーズ出場の倉田さんと併せて、引きちぎられた時は“終わったか”と思ったけど、12人の中では差がなかったので安心した」と慌てることなくマイペースで作業。しかし、賞金女王連覇に向けたコメントを求められると「優勝しか考えていない」と即答で本気度をアピール。ディフェンディングチャンピオンの“テクニカルエリー”が、貫禄の運びで初参戦の長嶋に洗礼を浴びせるのか!?

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2013年12月12日のニュース