【朝日杯FS】ショウナンアチーヴ、右にササる癖解消!後藤「安心」

[ 2013年12月12日 05:30 ]

坂路で追い切るショウナンアチーヴ

 美浦では坂路の併せ馬で遅れと見栄えが悪かったショウナンアチーヴだったが手綱を取った後藤が合格点を与えて不気味なムードが漂ってきた。

【朝日杯FS】

 ショウナンアチーヴの追い切りは、いわゆる「しまいバタバタ」の動き。坂路で4F52秒3、ラスト1Fは14秒0を要してレッドラウディー(2歳未勝利)に遅れた。だが、引き揚げてきた後藤の表情は明るかった。

 「右にササる癖を修正するために右隣に馬を置いたら、掛かった。でも真っすぐ走ってササる面を出さなかったので安心した」。テーマを持って臨んだ追い切り。最初の1Fから12秒9と飛ばすと、その後も12秒5→12秒9。「“やる気スイッチ”が変なところにある。きょうもちょっとしたことでスイッチが入った」と併走馬に闘争心をむき出しにしたのは誤算かもしれないが「2F目、3F目の走りは良かったし、課題はクリアできた」と胸を張った。

 同じく坂路で最終追いを行った前走・からまつ賞V時もラスト1Fは14秒2を要した。調教では行きたがるが、レースでは折り合って破壊力満点の末脚を繰り出す。デビュー4戦全てで上がり3F最速をマーク。国枝師も「こちらの考えとは(調教内容が)ずれたが、競馬に行けば落ち着いて走れる馬」と楽観的だ。

 「ショウナン」のG1馬2頭の間に生まれた期待馬には、母ショウナンパントルとの2歳G1母子制覇がかかる。後藤は「気持ちが抜けるところがあることで距離が持つ」と初距離への不安を一蹴。要は気持ちをいかにコントロールするか。「自分がうまく乗りさえすれば勝てるのではないか」と表情を引き締めた。

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2013年12月12日のニュース