【朝日杯FS】アジアエクスプレス 手塚師「能力かなり上」

[ 2013年12月12日 05:30 ]

マイネルテンクウ(左)、サイレンスバード(奥)と追い切られたアジアエクスプレス

 【G1ドキュメント=11日】重賞勝ち馬は牝馬ベルカント1頭という小粒な顔触れになった今年の朝日杯FS。過去2戦の圧倒的な勝ちっぷりから、初芝ながら“大物では?”と美浦で話題が沸騰しているアジアエクスプレスの追い切りに、鳥谷越も熱視線を注いだ。

 坂路で先輩2頭を追走、大外から馬なりで並びかける。最後は鞍上の武士沢(レースはムーア)が軽く仕掛け、内のサイレンスバード(3歳500万)に2馬身、中のマイネルテンクウ(4歳1000万)には余裕の4馬身先着だ。動きは抜群。前走時に続いて騎乗した武士沢も「この間よりいい」と体調アップを確約した。問題は“芝がどうか?”の1点。答えを引き出そうと、手塚師の周りには黒山の人だかりができた。

 第一声は「やってみないと分からない」。続けて「使うというジャッジ。繰り上がれば川崎(全日本2歳優駿)ですけど」と笑った。そのダートG1は補欠2位で、きょう12日が繰り上がりの期限。現状では朝日杯FSへの出走が濃厚とあって、取材の輪は簡単には解けなかった。

 「いいと思っても走らなかったり、ダメだと思ったら走ったり…というのも多い。ただ、ムーアは大丈夫と言っていたし、かき込む走法でもない。それに能力の絶対値は、かなり上」

 2年前の覇者で長期休養からの復帰を目指すアルフレードが、ゲート試験合格という吉報も訪れた手塚厩舎。本線のダートG1除外が結果的に吉と出て、2頭目の2歳王者が誕生というストーリーも十分にある。

続きを表示

2013年12月12日のニュース