【大井・東京ダービー】4番人気インサイドザパークが差し切りV

[ 2013年6月6日 06:00 ]

直線差し切り東京ダービーを制したインサイドザパーク(左から2頭目)

 南関3歳頂上決戦「第59回東京ダービー」が5日、大井で行われ、4番人気インサイドザパークが差し切ってV。羽田盃3着の雪辱を果たした。重賞は3勝目。林正人師(52)、左海誠二騎手(38)は共に東京ダービー初制覇となった。

 栄光に向け、力を振り絞った直線。最内を突いたジェネラルグラントが残り100メートルで先頭に立った。そこに外から襲いかかったのがインサイドザパーク。脚色が違った。ゴール前でグッと伸びて半馬身先着。左海は大歓声を心地よく浴びた。「何とかしてくれ!と思いながら追った。しっかり応えてくれた。時間はかかったがダービージョッキーになれた。この馬には頭が上がらない」。羽田盃は自らの病気で張田に乗り代わり。悔しさを晴らしただけでなく、騎手としての夢もかなえた。

 林師は「最後は調教師ではなく、一ファンのような気持ちで応援していた」と笑い、「2歳時からダービーで一番いいパフォーマンスができると思っていた」と語った。その通りの結果だった。

 ジャパンダートダービー(7月10日、大井)への参戦は馬の体調次第とした林師。「前向きに考えたい。今後は全国区で戦っていく」。表情は晴れやかだった。

 ◆インサイドザパーク 父タイムパラドックス 母マチカネホシシロキ(母の父サッカーボーイ)牡3歳 船橋・林正人厩舎所属 馬主・山口裕介氏 生産者・北海道新ひだか町藤本牧場 戦績11戦5勝(南関東10戦5勝) 総獲得賞金8075万円。

続きを表示

2013年6月6日のニュース