【凱旋門賞】クラストゥス騎手が勝利へ“けん引”する

[ 2012年9月30日 06:00 ]

フォワ賞でアヴェンティーノに乗り、オルフェーブルに好アシストを見せたクラストゥス騎手

 凱旋門賞(10月7日、フランス・ロンシャン)の前哨戦、フォワ賞でオルフェーヴル(牡4=池江)のペースメーカーを務めたアヴェンティーノ(牡8=同)。その鞍上を任されたのがアントニー・クラストゥス(27)だ。日本でも短期免許で騎乗経験がある彼は、道中何度も後ろを振り返りながら馬群を引っ張り、最後は内を突いたオルフェに進路を譲った。

 「いい仕事ができたと思う」。そう口を開いた彼は、オルフェの凱旋門賞での可能性を次のように語った。「久しぶりの競馬で完調と言えない状態の中、着差以上の楽勝だった。本番でも大いにチャンスはあるだろう」。そして、こう続けた。「凱旋門賞での騎乗馬は、まだ決まっていない。もし、オルフェーヴル陣営から、またサポートの話が来れば、喜んで協力したい」

 ちなみに陣営は、アヴェンティーノが出走可能であれば引き続き、鞍上クラストゥスで臨むもよう。日本競馬の悲願達成へ。その鍵の一部は、日本をよく知るフランス人騎手の手に委ねられている。

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2012年9月30日のニュース