【毎日王冠】ダークシャドウ盾へ“こじ開けた”

[ 2011年10月10日 06:00 ]

<毎日王冠>大外から一気に差してレースを制したダークシャドウ(8番)

 盾を目指す有力馬が東西で好発進だ。東京メーンの「第62回毎日王冠」は、1番人気ダークシャドウが直線で前が詰まる不利をはね返して差し切り勝ち。エプソムCに続く重賞連勝で次走の天皇賞・秋(30日、東京)に向け、大きく飛躍した。

 インを突き、鼻歌交じりに抜け出した前走・エプソムCとは状況が一変。直線を向いたダークシャドウの前にライバルの壁がそびえていた。

 外からミッキードリームとシンゲンの間を狙う。だが閉められて後退。今度は内の1頭分のスペースをうかがう。シンゲンが後退して何とか進路をこじ開けられた。この時点で残り200メートル。先頭に立ったリアルインパクトとは約5馬身もの差があった。1完歩ずつ驚異の追い上げで差を詰め、最後は計ったように差し切った。

 「なかなかスペースが空かず、直線半ばではどうしようかと…。狭い場所だったが、ひるまず入ってくれた。抜けてからもいい脚だった」。これが今年100勝目。福永は安どの表情を浮かべた。

 スタート一息で道中は後方3番手。これは予定通りの位置取りだった。「前走は意識して好位を取ったが、今回は出たなりのポジションでラストを伸ばすイメージ。自分のリズムで走らせた方がいい脚を使ってくれると思っていた」。盾を見据え、使える脚を計った。前半1000メートル61秒1の超スローの中、メンバー中最速の上がり32秒7で差し切り。勝ちタイムは平凡でも競馬の中身は濃かった。

 飯塚知一オーナーは「完全に負けていたレース。5着くらいでもおかしくなかった。驚いた。凄い競馬だ」と不利をはね返した愛馬を称えた。ひ弱さのあった春とは違い、パドックは抜群だった。「腰が良くなり、体に実が入った。デビュー以来、最高のパドック。完成の域に入った」と目を細めた。

 さあ、次走はいよいよ天皇賞。「福永騎手騎乗で、と強調しておいて」とオーナーは笑った。この日も4勝を挙げ、リーディングを快走する鞍上と共に、ブエナビスタ、アーネストリーなど強力なライバルへとぶつかっていく。

 ◆ダークシャドウ 父ダンスインザダーク 母マチカネハツシマダ(母の父プライヴェイトアカウント)牡4歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・飯塚知一氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績9戦5勝 総獲得賞金1億7441万9000円。

 

続きを表示

この記事のフォト

「ディープインパクト」特集記事

「2019 スプリンターズS」特集記事

2011年10月10日のニュース