即戦力エーペックス 中山6F戦でデビューへ

[ 2011年6月10日 06:00 ]

 【東西ドキュメント=美浦・9日】次週の2歳新馬戦に備え、取材を進めている鈴木は坂路モニターを凝視した。中山デビューのプランがあるエーペックス(牡=畠山吉、父マイネルラヴ)が柴山を背に追い切るのだ。僚馬モンステラ(3歳未出走)と併走し、ラストは強めに追われて1馬身先着。4F53秒6~1F12秒8。上がり2Fに12秒台を並べており、十分に即戦力のレベルだ。

 「実は先週、馬房で寝違えて予定通りに調教できなかった。でもこの動きで一安心。中山でデビューできる。芝かダートか分からないが1200メートル戦に使う」。畠山吉師はホッとした表情で語った。

 調教のレベルが一気に上がり、精神的に追い込まれる今は2歳勢にとって我慢の時期。別の厩舎では早期デビューを目指して4頭が入厩したものの2頭が再調整を余儀なくされ、牧場へと戻っていった。人間も馬も厳しさは同じと感じた鈴木だった。

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2011年6月10日のニュース