【エプソムC】ダークシャドウ鋭伸!一頓挫も「態勢整った」

[ 2011年6月10日 06:00 ]

<エプソムC>ポリトラックコースで追い切るダークシャドウ

 「エプソムC」の木曜追いが9日、美浦トレセンで行われた。素質を秘めた4歳馬ダークシャドウがポリトラックで軽快な動きを披露、飛躍の秋に向けて重賞制覇へ万全の出来だ。

 ダークシャドウは開門直後のポリトラックコースで躍動した。単走で前半はゆったり入り、ラスト3Fからペースを上げて、直線でしまいの伸びを確認するいつもの厩舎のパターン。道中はしっかりと折り合い、直線半ばで気合をつけられると、ダイナミックなフォームに変化。ラスト1Fは11秒8で駆け抜けた。

 橋本助手は「やたらピリッとする馬で、先週やってだいぶ良くなってきた。中間順調さを欠いたのは事実だが態勢は整ったと思う」と及第点を与えた。

 前走の大阪杯2着の後は、都大路S(5月8日)を目標に調整を進めていたが、トモ(後肢)に疲れが出たために出走を見送った。「レースの1週前にかなりいっぱいにやって疲れが出た。その後は運動とプールで再仕上げをした」と明かす。

 それでも、陣営は地力に期待する。超ハイレベルなメンバーがそろった大阪杯は、天皇賞馬ヒルノダムールと鼻差の2着。負かした3着エイシンフラッシュ、4着ダノンシャンティは同世代のG1馬だ。1000万を勝った直後で、一戦級相手に互角に渡り合った。

 「前走は自己条件を除外されての重賞挑戦だったが、調教は十分に積んでいたし、番組的にも使いたかった。勝てば最高だったが、格好はつけてくれたね」

 デビューは3歳の4月と遅かったが、未勝利→500万を連勝。「もともと素質はあったが、体質面に弱いところがあって間隔を空けながら使っていた。今は昨年ほど、疲れが出なくなってきたし、馬がしっかりしてきた」と橋本助手。

 最後に「ここで勝ってくれれば、今後の番組選択も困らなくなる。秋には東京の大きいところで走らせたいからね」と期待を寄せた。府中は3戦全勝の得意舞台。先週の安田記念でワンツーを決めた堀厩舎からまた新たな重賞ホースが誕生するか。

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2011年6月10日のニュース