【セントジェームズパレスS】矢作師と女王に不思議な縁

[ 2011年6月10日 06:00 ]

 【東西ドキュメント=栗東・9日】成田発のJAL便でロンドンへ向かった矢作師。グランプリボスが出走するセントジェームズパレスSはロイヤルアスコット開催の初日に組まれているG1で、エリザベス女王が馬車で登場することでも有名だ。

 出国直前に電話をした菱田は「知らない話を聞かせて」とお願いした。女王は英語で直訳ならクイーンだが、女王に呼び掛ける時は「ハー・マジェスティ」で統一されていると矢作師が言う。その言葉って同厩舎の管理馬の馬名だから不思議な縁だ。母系のハイクレアが女王の所有馬だったことからその名がついた。

 「アスコット側の計らいでロイヤルエンクロージャーという女王の陣取るボックス席に招いてくれる。握手は決して求めてはならず、女王が手を出してくれた時のみいいそうです」。出走馬の関係者の正装はモーニングにシルクハット。矢作師の夫人とお嬢さんは和を強調し着物姿だという。

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2011年6月10日のニュース