【大井・JDD】“岩手に敵なし”いざ全国のスターへ!

[ 2010年7月13日 06:00 ]

JDDでG1に初挑戦する岩手の英雄ロックハンドスター

 3歳ダート王決定戦「第12回ジャパンダートダービー」は14日、大井競馬場で中央、地方の精鋭13頭によって争われる。岩手ダービー・ダイヤモンドCを7馬身差で圧勝したロックハンドスターは、初の県外遠征に向け万全の態勢。“地元に敵なし”と言われるスター候補が今度は挑戦者としてG1舞台に立つ。また、JRAからはダート3連勝と波に乗る牝馬ミラクルレジェンドが強力牡馬勢に挑む。

 スイフトセイダイ、トウケイニセイ、メイセイオペラ、トーホウエンペラー……数々の名馬を送り出してきた岩手から久々に“全国制覇”の可能性を秘めた大物がやって来る。11戦8勝、ダート連対率10割のロックハンドスターだ。
 今春3連戦でのパフォーマンスは、まさに圧倒的。好位追走から早め先頭で6、6、7馬身差の楽勝だった。岩手ダービー・ダイヤモンドC後も体調は良好。初の長距離輸送を考慮して、本拠・水沢で2日にいっぱいに追われ、10日は半マイルから軽めの最終調整を消化した。瀬戸幸一師(50)が「思い通りにやれた。期待していた以上に順調。今までとは相手が違うし、ペースも違うでしょう。でも本当にレースが楽しみなんです」と声を弾ませる。
 国内史上5人目の通算4000勝まで、あと79勝の名手・菅原勲(46)も将来性を含め大きな期待を寄せる。「このメンバーでどれぐらいやれるのか楽しみの方が大きい。レースでまじめに走ってくれるタイプですしね。ここで今すぐ勝つのは難しいかもしれないが、負けたとしても今後につながる競馬ができれば。強い相手にもまれ、はい上がってくるような馬になってほしい」。圧勝続きの岩手でも、途中で自らペースアップするなど、可能な限りレースで馬に楽をさせないような騎乗を心掛けてきた。
 粒ぞろいの中央勢に対し、地方勢は南関東のクラシックホース(羽田盃・シーズザゴールド=休養、東京ダービー・マカニビスティー=中央再移籍)が不在。“北の英雄”がどんな戦いをするのか。14日には水沢競馬場でJDDパブリックビューイングが実施。大きな期待を背負って、ロックハンドスターは13日に地元を出発する。

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2010年7月13日のニュース