ウオッカ引退…角居師が正式発表

[ 2010年3月7日 18:09 ]

ドバイ競馬のアル・マクトゥームチャレンジ・ラウンド3に臨むウオッカ。このレースが競走馬としてラストランとなった。鞍上はルメール騎手

 中央競馬で歴代最多タイのG1・7勝を挙げているウオッカ(6歳牝馬、角居勝彦厩舎)が引退レースに予定していた27日のアラブ首長国連邦・ドバイでのドバイ・ワールドカップ(WC)に出走せず、現役を引退することが7日に分かった。角居調教師が中山競馬場での記者会見で発表した。

 4日のドバイG2レース、アル・マクトゥームチャレンジ・ラウンド3で8着に敗れた後、鼻出血していることが判明したそうで、谷水雄三オーナーと相談し、引退を早めることが決まった。
 同馬は昨年11月のジャパンカップ優勝後にも鼻出血を発症しており、同調教師は「オーナーは、かわいそうな競馬は見たくない、繁殖として素晴らしい仕事をしてほしいと言っていた。わたしも同じ気持ち」と語った。
 今後、ウオッカはアイルランドに渡り、昨年の凱旋門賞馬シーザスターズと種付けする予定。
 ウオッカは2007年の日本ダービーを牝馬としては64年ぶりに制覇。武豊騎乗で08年天皇賞・秋なども制した。通算成績は26戦10勝(うち海外4戦0勝)。海外も合わせた獲得賞金は史上3位の13億3356万5800円(付加賞含む)だった。

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2010年3月7日のニュース