「成功しないはずがない」万哲も太鼓判の夢馬券

[ 2009年11月19日 06:00 ]

 【「5重勝単勝式」記者の目】98年以降、12年連続売り上げ減が決定的なJRAにとって、5重勝馬券は待望の新商品というより、新たなカンフル剤の意味合いが大きい。08年夏、3連単の発売が全レースに拡大されてから1年余。15日のエリザベス女王杯の馬券別でも、3連単は45・0%(2位の3連複は16・7%)と圧倒的なシェアを誇り、簡単に「100万円超え」が飛び出る夢馬券はすっかりファンに定着した。逆に高配当が望みにくい枠連(3・1%)やワイド(3・5%)は不況の折、購入額も伸びない。馬券に宝くじ的な一獲千金を望むファンのニーズに、売り上げ減に歯止めをかけたいJRA側の思いがマッチした形。極論すれば、5連単でも何でもいいから、新馬券を導入したかったのがJRAの本音だろう。

 5重勝の仕組み自体が新規ファンにも分かりやすいのもセールスポイントだ。当てやすいかは別として、要は1着を5回当てるだけ。1~3着を完ぺきに当てる3連単は購入買い目も多くなりがち。5重勝なら、サッカーで好評の「toto」のように気楽に参加できる。少ない額で高配当…は高齢化社会にも優しい新馬券。3連単同様、成功しないはずがないと確信している。(小田 哲也)

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2009年11月19日のニュース