モンスター野中…トークショーで引退表明!

[ 2009年11月19日 06:00 ]

福岡競艇場で開催されたトークショー出演中、引退を表明したモンスター野中和夫

 歴代最多のSG17Vを挙げ、「モンスター」の愛称で親しまれてきた野中和夫(65=大阪)が年内で現役を引退する。18日、福岡競艇場で行われたトークショーで自ら引退を表明。「先月にやめようと腹を決めた。まだ走りたい気持ちはあるが減量が利かない体になってきた。65歳をメドにやってきたが来年元旦には66歳になる。12月中旬に選手登録をお返ししたい」と説明した。

 デビュー8年目の76年に歴代年間最多優勝(16回)を記録。96年には第1回オーシャンCを制してグランドスラム(7冠制覇)を達成した。その後は不振に陥りSG舞台から姿を消したが、現役にこだわり続けてきた。05年4月に日本モーターボート選手会会長に就任した後はレース出走を自重し選手会の実務に専念。今年3月に任期を終え、関係者の間では引退がささやかれていた。
 「一番の思い出は何年もトップを走れたこと。“モンスター!”とお客さんの声援があったからこそ、ここまでやれた」と語った野中。賞金王決定戦(12月20~23日)の開催中に引退セレモニーを行い、地元住之江の水面で40年間の選手生活に別れを告げる。

 ◆野中 和夫(のなか・かずお)1944年(昭19)1月1日、大阪府生まれの65歳。69年2月月登録の27期で現役の同期は吉田重義1人。69年3月に住之江でデビュー。通算優勝はG139回、SG17回を含む132回。生涯獲得賞金は18億5537万円。05年2月の戸田一般戦を最後にレースから離れ、05年4月から09年3月まで選手会会長を務めた。1メートル59、55キロ。

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2009年11月19日のニュース